【ニュース考察】福岡の高校生自死訴訟。いじめ認定も「100万円の賠償」に到底納得できない
今日のニュース
福岡県の県立高校で起きた非常に痛ましい事件の判決について、報じられました。
高校生自殺で一部賠償命令、福岡 野球部5人、謝罪請求は棄却
福岡県久留米市にある県立高の野球部に所属していた2年男子生徒=当時(16)=が2018年に自殺したのは、部内のいじめが原因だとして、遺族が同じ学年の部員6人に損害賠償と謝罪を求めた訴訟の判決で、福岡地裁久留米支部は19日、うち5人に一部の支払いを命じた。謝罪の請求は棄却した。
訴状によると、生徒は17年7月ごろから、無理やりズボンを脱がされたり携帯電話を隠されたりしていた。18年6月22日、部内のLINEグループを退会させられ、携帯電話に「生きているだけで苦痛だった」とのメッセージを残し、自殺したとしている。
※報道等によると、命じられた賠償額は慰謝料など100万円にとどまり、いじめと自死との法的な因果関係は認められなかったとのことです。
このニュースを読んで考えたこと
このニュースと判決内容を知り、もし自分が被害者の遺族であったら到底納得できるものではないと、強い憤りを感じました。
1. 「関係が良好だった」という判断への強い違和感
裁判では「普段の関係が良好だった」といった点が考慮され、いじめと自死との因果関係が否定されたと聞きます。しかし、無理やりズボンを脱がされたり、携帯電話を隠されたり、LINEグループから排除されたりする行為は、被害者にとってひどく屈辱的で心を深く傷つけるものです。それを「普段の良好な関係」という言葉で片付けてしまう裁判官の判断には、大きな疑問と憤りを覚えます。もう高校生という年齢ですから。
2. 学校と行政への落胆と悲しみ
個人的には、県立高校であればある程度のガバナンスが効いており、しっかりしているはずだと思っていたので、非常に残念です。いじめの認定はしているのであれば、自ら、相当の金銭的な償いをすべきであるが、そういうニュースはなさそうです。果たして行政や教育委員会はどう考えているのでしょうか。被害者の尊厳と遺族の無念に寄り添う社会であってほしいと、ただ悲しく思います。